世代交代(2011-06-22 11:28:47)

世代交代の難しさ

創業者から子への会社引き継ぎは難しいといわれている。
創業者が一代で苦労してようやく成し遂げた会社には愛着があり、また共に苦労した従業員もいて、
又お得意様との信頼関係もしっかりと出来ている。
この状況で子は、今の時代に即した経営をしていかなければならず、親を超えていくのには至難の業である。
経営はうまくいって当たり前、経営不振にでも落ち込んでしまうと、先代は良かったと何かと比較され、
新たな従業員との信頼関係、取引先との信頼関係など、相当なプレッシャーがかかるのである。
先代から仕えていた優秀な人物がしっかりと支えることが理想ですが?


歯科医院の院長交代

歯科医院の世代交代もなかなか難しいようです。
歯科医師の親子、父親院長から子への院長交代のなかで思ってもみない悲しい出来事が起きてしまった。
父親の院長先生は歯科医師として技術、知識は、お取引している歯科医院の中でもトップクラスで、
優秀なスタッフにも信頼されています。
歯科医院の雰囲気も患者さんにすぐ伝わる環境ができていると思います。
口腔外科出身の院長、
院内の機械器具に関する衛生管理は、患者さんのために絶対に欠かせない事として徹底されている。

世代交代はこの歯科医院の建て替えを、子が院長としてなるべく責任で一手に任されたのである。
子院長としては住まいも兼ねた歯科医院の設計、工事関連、銀行などとの折衝が頻繁におこなわれていた。
新しい住まいと歯科医院が完成した後、
仕事内容を私どもに説明するに当たり普段と違う発言が多くなることがあった。
しばらく会う機会がなく、およそ一年後の先日、院長から亡くなったことを告げられた。

(写真は江東区にある 猿江恩賜公園)