世代交代Ⅲ(2011-01-11 19:40:02)
どの業界も親子の世代交代は難しいようだ。
歯科医院の院長、長い間の経験と実績は世代交代の子供には負担が大きい。
歯科大を卒業した子が院長〔父親〕の元で教えを受けながら
経験を積み腕を上げていく〔技術と患者対応など〕のが理想だが、
外から見ていると、かみ合わず気の毒なケースもある。
院長の経営実績は素晴らしい。
技術は経験から話す。
子は初歩的なことも出来ない。
何をやっても時間がかかる。
心配で治療はやらせられない。
最後は院長の治療を見学させるだけに。
院長は言葉に出せるが子は出せない。
教える側と教わる側に少しづつ溝が出来てくる。
とうとう子は院内から飛び出し、院長の紹介アドバイスも聞かず、
自らの勤務先を見つけた。〔院長の世話にはなりたくない思い〕
3~4年して院長が突然たおれた。
子は勤務先から戻るも、保険診療を任されていたために
院長の診療レベルにほど遠い。
子は院長〔父親〕の大きな存在に不安を隠せず、すぐには間に合わないが
スタディグループに入って勉強をしている。
教える側と教わる側、どちらも同じ目的に向かっているはずだが
親子は難しいようである。
幸いなことに戻ってから2年目、子はメキメキと腕を上げて来ている。